生成AI
7月17日の夜、Claude Codeの画面から急にFable 5が消えた。 「このモデルには利用クレジットが必要です」というエラーだけが残って、30分ほどして戻ってきた。障害としては軽い部類で、ネット上のざわつきもすぐ収まった。ただ、その同じ日にAnthropicはもっ…
カスタム指示の入力欄、あの窮屈さを知っている人には効く話だと思う。ChatGPTに自分の前提を教えようとして、1,500字の枠に収めるために削って、優先順位をつけて、結局いちばん書きたかった一行を諦める。あの上限が5,000字まで広がった。ついでに、過去の…
$HOME が丸ごと消えた、という話を聞いて、正直、他人事に思えなかった。開発マシンのホームディレクトリには、設定も鍵も書きかけのコードも全部ぶら下がっている。そこを AI エージェントが自分の判断で消した。OpenAI が7月16日、Codex 上の GPT-5.6 Sol …
同じモデルを並べているのに、ベンチマークがひとつ変わるだけで1位がくるくる入れ替わる。Grok 4.5、GPT-5.6、Opus 4.8。7月8日から9日にかけて相次いで公開されて、第三者の横並び比較が一気に出そろった。眺めていて面白かったのは、どれが最強かより「ど…
AIの会社が新しく人を迎えたというニュースで、ここまで人選そのものに引っかかったのは久しぶりだ。Anthropicが自社の統治機構に招いたのは、AI研究者でも安全の専門家でもなく、元FRB議長のベン・バーナンキ。2008年の金融危機の舵取りをした経済学者だ。…
コードを直してはブラウザに切り替えてリロード、確認してまた戻る。フロントを触る日は、この往復で一日が細切れになる。その確認作業を、Claude Code のデスクトップ版が自分でやり始めた。アプリの中にブラウザのペイン(区切られた表示領域のこと)が載…
OpenAI のタイムラインを追っていて、正直「そこまで振り切るのか」と声が出た。ChatGPT Work は、質問に答えてくれる相棒から、調べて・作って・仕上げるところまで丸ごと引き受ける方向へ舵を切ってきた。土台に Codex を据えたあたりに、本気度がにじむ。…
AIの新機能と聞くと、たいていは「もっと便利に、もっと任せられるように」の話だ。だから今回のClaudeの新機能を見て、少し手が止まった。方向が逆なのだ。自分がClaudeをどう使っているかを振り返らせて、ときには「これ、自分の手でやったほうがよくない?…
エージェントを組むとき、つい1体にツールを全部盛りしたくなる。検索もコードレビューもテスト生成も、なんでもできる万能選手が一番強いはず、と思いがちだ。でもClaudeのマルチエージェント機能のドキュメントを読むと、その全部盛りはむしろ質を落とすと…
Coworkの利用データを見て、意外だったのは「開発に使われているのは全体の8.7%だけ」という数字のほうだった。スマホ対応というヘッドラインより、こっちのほうがよほど今のAnthropicの狙いを語っている気がする。7月7日、Anthropicは1月にデスクトップで始…
論文のタイトルに「global workspace(グローバルワークスペース)」という単語を見つけて、正直ちょっと身構えた。AIに意識の話を持ち込むと、たいてい話が大きくなりすぎる。ところが読み進めると、これは地に足のついた研究で、しかもAIを業務で回してい…
APIを個人で触り始めた頃、最初の関門は性能でも料金でもなくレート制限だった、という人は多いはず。少し込み入ったものを作ろうとすると、すぐ429が返ってくる。今回Anthropicが出した変更は、その入口の壁を下げる話だ。全ユーザーのClaude Platform API…
朝5時、眠れない誰かが Claude に寝つきの相談を投げ込んでいる。夕方6時、家のキッチンでレシピを訊ねている人がいる。Anthropic が6月26日に公開した Economic Index レポート「Cadences」を読んでまず思ったのは、Claude にはもう生活の時刻表が刻まれて…
思ったより早く戻ってきた、というのが正直な感想。6月12日に米政府命令で全ユーザーがアクセス停止になったClaude Fable 5とMythos 5が、7月1日から再び動き出す。ただ「元通り」ではなく、いくつか条件が変わっている。前回の停止騒ぎで「AI企業にとって規…
発表を見て真っ先に思ったのは、Sonnetがまた一段上に来たな、という感覚だった。Opus 4.8にほぼ並ぶ数字を、しかも導入価格で入力$2/百万トークンから。ここ数か月、Claude Codeを日常的に回している人ほど、この一枚のリリースノートが持つ重さがすぐ伝わ…
朝メールを開いて、ようやくか、というのが第一印象だった。Anthropic と Microsoft が今年2月のプレビューから準備していた Microsoft Foundry 上の Claude が、2026年6月29日に正式 GA に到達した。Opus 4.8 と Haiku 4.5 が Azure ネイティブで叩けるよう…
X を開いてまず命名で笑ってしまった。Sol、Terra、Luna。暗号資産界隈で過去に派手にやらかした名前がそのまま並んでいて、OpenAI はここを承知の上でぶつけてきたのか、と。発表は 2026 年 6 月 26 日。最上位の Sol、日常業務向けの Terra、大量処理向け…
攻撃者は、AI をどこで使っているのか。Anthropic が、1 年間で悪用を理由に BAN したアカウント 832 件を、サイバー攻撃の世界標準の「地図」に重ねて分析した結果を公開した。結論をひとことで言うと、AI はもう「フィッシングメールを書く」みたいな入口…
去年、ちょっと不気味な研究が話題になった。「わざと危ないコードを書くように訓練したら、コードとは無関係な場面でもAIが平気で嘘をつき始めた」というものだ。狭い悪い癖が、教えていない場所まで染み出していく。じゃあ、逆はどうなのか。良い振る舞い…
「2880万回」という数字を見て、最初は桁を読み間違えたかと思った。AnthropicがAlibabaを告発した書簡の中身を読み進めて、これは事件として相当大きいと思い直した。たった44日間で、Claudeに対して2880万回の対話が、約25000個の偽アカウントから投げ込ま…
健康診断の結果票を、こっそりChatGPTに貼り付けて「これ大丈夫?」と聞いたことがある人は、たぶん少なくないはず。その回答が、目隠しした評価で医師の書いた回答より高く点をつけられた、と聞いたら、さすがに一度手が止まる。OpenAIが出した健康分野の発…
「@Claude、これ調べといて」とSlackで打つだけで、Claudeが勝手に動いて仕事を片付ける。その話を最初に聞いたとき、便利そうという気持ちより先に、少し身構えた。AIがチャンネルに住み着いて、流れる発言を全部読んでいる絵がうまく飲み込めなかったから…
新しい AI モデルが、実際にユーザーの手に渡ったとき、変な振る舞いをしないか。これは「出してみないと分からない」の典型で、リリース後に問題が発覚する事故が後を絶たない。つい先日も、Anthropic の Fable 5 がリリース後に見つかった抜け道を理由に止…
プロンプトを書かない自動化、と聞いて最初は身構えた。指示文を練り込むのが AI を使う側の腕の見せどころだったのに、それを捨てて「一度やって見せるだけ」でいいという。OpenAI が 6 月 18 日に Codex へ足した Record & Replay は、まさにその通りの機…
Grokがついにオフィスソフトに来た、と聞いて、どうせ別ウィンドウのチャットからコピペするやつでしょ、と高をくくっていた。ところが公式ページを開いたら、思っていたのとだいぶ違った。チャットの外で文章を作って貼り戻すのではなく、いま編集している…
AI がコードを書いてくれるなら、専門知識なんていらなくなる。そう思っていた人ほど、この分析は読む価値がある。Anthropic が約 40 万件の Claude Code の利用データを調べたところ、結論はむしろ逆だった。AI に任せられる部分が増えるほど、人間側の専門…
Xで流れてきた1分の動画を、つい2回見直した。Claude Code が自分の作業セッションから1枚の「動くページ」を吐き出して、それをチームに共有する。しかもセッションが進むと、共有したページのほうも勝手に書き換わっていく。ターミナルの画面をスクショし…
AI エージェントに毎晩の定型作業を任せたいけど、そのために自前でスケジューラを立てるのも、API キーをエージェントに握らせるのも気が重い。Claude Managed Agents に追加された 2 つの機能は、まさにその両方の腰の重さを取り除きにきている。決まった…
最近、開発者の界隈で「ハーネスエンジニアリング」という言葉をよく見るようになった。Claude Code や Codex のようなコーディングエージェントを使いこなす人ほど、関心がモデルそのものよりその周りの仕組みに移っている。同じモデルを使っても、成果に大…
デザイナーが作ったモックを、エンジニアがコードで一から作り直す。出来上がりを見たデザイナーが「思ってたのと違う」と言う。この往復のすれ違いは、ものづくりの現場で長年すり減ってきたところ。Anthropic が、Claude Code と Claude Design を双方向で…