Claude Coworkは単体でも強力ですが、プラグイン(外部ツール連携) を追加することでできることが格段に広がります。Slack連携・GitHub連携・ブラウザ操作など、プラグインを正しく設定することでCoworkを真のデスクトップエージェントとして活用できます。本記事ではプラグインの追加方法・設定のコツ・実際の活用事例を解説します。
問題の症状
Coworkを使っているが以下のような限界を感じている場合、プラグインが解決策になります:
- 「Slackでのメッセージ送信ができない」
- 「GitHubのPRを確認・コメントできない」
- 「外部APIと連携したタスクが途中で止まる」
- 「Coworkがブラウザを操作してくれない」
- 「Excelを開いてデータを処理させたい」
原因の解説:プラグインなしのCoworkの制限
デフォルトのCoworkは以下のツールしか使えません:
デフォルトで使えるツール: - ローカルファイルの読み書き - ターミナル(Bash/PowerShell)コマンドの実行 - テキストベースのデータ処理
プラグインを追加することで使えるようになるツール:
- Webブラウザの制御(検索・フォーム入力・スクレイピング)
- Slack・Teams などのメッセージングツール
- GitHub・Jira などの開発ツール
- Google Workspace(Drive・Docs・Sheets)
- Notion・Confluence などのドキュメントツール
解決策:プラグインの追加と設定方法
ステップ1:プラグインの確認と選択
Claude CoworkのプラグインはMCP(Model Context Protocol) サーバーとして実装されています。
Claude Desktop を開く → 設定(歯車アイコン) → 「Extensions」または「Plugins」タブ → 利用可能なプラグイン一覧が表示
主要な公式プラグイン一覧:
| プラグイン | 機能 | 必要な設定 |
|---|---|---|
| Browser(Playwright) | Webブラウザ操作 | なし(標準搭載) |
| GitHub | PR確認・コミット | GitHubトークン |
| Slack | メッセージ送受信 | Slack Bot Token |
| Google Drive | ファイル読み書き | Google認証 |
| Notion | ページ作成・更新 | Notion APIキー |
| Jira | チケット操作 | Jira APIトークン |
ステップ2:ブラウザプラグインを有効にする
ブラウザ操作はCoworkの最も強力な機能の一つです:
// ~/.claude/settings.json に追加 { "mcpServers": { "playwright": { "command": "npx", "args": ["@playwright/mcp-server"] } } }
設定後にできること:
「Amazonで一番安い外付けSSDを検索して、 価格・容量・評価をまとめた表を作成してください」 → CoworkがChromeを開いてAmazonで検索 → 複数商品の情報を収集 → Markdownの比較表を作成してファイルに保存
ステップ3:GitHubプラグインを設定する
# GitHub Personal Access Tokenを作成 # github.com → Settings → Developer Settings → Personal Access Tokens # 必要な権限: repo, issues, pull_requests # 環境変数に設定 export GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN="ghp_xxxxxxxxxxxx"
// ~/.claude/settings.json に追加 { "mcpServers": { "github": { "command": "npx", "args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-github"], "env": { "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "${GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN}" } } } }
設定後にできること:
「anthropics/claude-codeリポジトリの今週のIssueを確認して、 バグレポートをまとめてください」 「このコードの変更をコミットして、 PRを作成してください。 PRタイトル:Fix: auth token refresh race condition」
ステップ4:Slackプラグインを設定する
# Slack Bot Tokenを取得 # api.slack.com/apps → Create New App → Bot Token Scopes # 必要な権限: channels:read, chat:write, files:write
{ "mcpServers": { "slack": { "command": "npx", "args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-slack"], "env": { "SLACK_BOT_TOKEN": "xoxb-xxxx", "SLACK_TEAM_ID": "T00000000" } } } }
実際の活用事例
事例1:週次レポートの自動作成
タスク: 「今週のSlackの #dev チャンネルのメッセージと、 GitHubの今週のPRリストを確認して、 週次開発レポートを作成し、 Desktop/weekly_report_2026-04-08.md として保存してください」 実行の流れ: 1. Slackプラグインで #dev チャンネルを取得 2. GitHubプラグインで今週のPRリストを取得 3. 内容を整理してMarkdownレポートを生成 4. ローカルファイルに保存
事例2:競合調査の自動化
タスク: 「OpenAI・Google・Mistralの最新モデルページを それぞれ確認して、 モデル名・コンテキストサイズ・料金を 比較表にまとめてください」 実行の流れ: 1. Browserプラグインで各社サイトを順次確認 2. 必要な情報を抽出 3. Markdown比較表を生成してNotionに保存(オプション)
事例3:コードレビューの自動化
タスク: 「GitHub上のPR #42 のコードを確認して、 セキュリティ上の問題点があれば コメントとしてPRに投稿してください」 実行の流れ: 1. GitHubプラグインでPR #42 のdiffを取得 2. Claudeがコードレビューを実施 3. 問題点を特定してGitHubのPRコメントとして投稿
補足・注意点
プラグイン設定時のセキュリティ注意事項
- APIキー・トークンは環境変数に保存し、設定ファイルに直接書かない
.claude/settings.jsonはGitにコミットしない(APIキーが含まれる可能性)- Slackプラグインは必要最低限のスコープのみ付与する
プラグインが動かない時のデバッグ
# MCPサーバーのログを確認 claude --debug # 設定ファイルの構文エラーチェック cat ~/.claude/settings.json | python -m json.tool
Coworkプラグインのエコシステム
CoworkのプラグインはMCP(Model Context Protocol)というAnthropicが策定したオープンプロトコルに基づいています。コミュニティが作成したカスタムプラグインも多数存在し、自分でプラグインを作成することも可能です。
MCPサーバーの一覧(コミュニティ製含む): https://github.com/modelcontextprotocol/servers