NotebookLMのインフォグラフィック機能(内部でNano Banana Proを使用)では、日本語の漢字が崩れたり「謎の文字」に化けてしまう問題が多数報告されています。この問題はNotebookLM固有のアーキテクチャが原因で、日本語ユーザー特有のトラブルです。本記事では原因の仕組みから、現時点で最も効果的な回避策・修正方法を完全解説します。
問題の症状
インフォグラフィックを生成すると以下のような症状が発生します:
- 「会議」が「亽議」のように崩れる
- 「管理」「機能」などの漢字が似て非なる変な文字になる
- テキストボックス内の文字が欠損する
- ひらがな・カタカナは正常だが漢字だけ崩れる
- 詳細モードを選ぶほど崩れが激しくなる
例:
正しい表示: 「データ分析ダッシュボード」
崩れた表示: 「テ゛-タ分析タ゛ッシュホ゛-ト゛」
「亻データ析ダッシュボード亅」
原因の解説
NotebookLMが「文字を描画する」仕組み
NotebookLMのインフォグラフィック機能は、内部でGoogleのNano Banana Proという画像生成AIを使用しています。
根本的な問題: このAIは「テキストをフォントで表示する」のではなく、「文字の形を画像として生成・描画する」仕組みです。英語アルファベットは学習データが豊富でほぼ正確に描画できますが、漢字は:
- 形が複雑(多数の画と部首の組み合わせ)
- 似た文字が多い(例:「己」「已」「巳」)
- 日本語固有の字形(康熙字典体 vs 新字体)の違い
これらの要因から、AIが「似ているが間違った漢字」や「存在しない文字形状」を生成してしまいます。
詳細モードが特に崩れやすい理由
詳細モードを選択すると生成されるテキスト量が増加し、その分だけ漢字の「描画ミス」が累積します。シンプルモードの方が文字数が少ない分、崩れも少なくなります。
解決策(ステップバイステップ)
方法1:プロンプトで日本語描画を明示的に指示する(最も即効性あり)
インフォグラフィック生成時に、テキスト描画を最適化するプロンプトを先頭に追加します:
【日本語インフォグラフィック生成の場合のプロンプト例】 以下の内容でインフォグラフィックを作成してください。 日本語の文字を正確に描写することを最優先にしてください。 漢字は一般的な教科書体・明朝体の標準的な字形を使用してください。 文字数を最小限に抑え、1要素あたり10文字以内にしてください。 [作成したい内容をここに記述]
効果: 文字化けの発生頻度が明らかに減少することが多数のユーザーから報告されています。
方法2:詳細モードを使わず「シンプル」モードで生成する
インフォグラフィックの生成ダイアログ: ├── シンプル(推奨)← こちらを選択 └── 詳細(文字崩れが起きやすい)
詳細モードは文字情報量が増えるため崩れやすくなります。シンプルモードで生成してから手動でテキストを追加する方が品質が安定します。
方法3:テキストなしで図解だけ生成 → 後から自分で文字を追加する
最も確実な方法は、NotebookLMには「図解・アイコン・レイアウト」だけ生成させ、文字は自分で外部ツールで追加することです。
【プロンプト例】 テキスト情報は含めず、中央に余白を設けた アイコンとレイアウトのみのインフォグラフィックを作成してください。 文字は後からPowerPointで追加します。
外部ツールで文字を追加する手順: 1. NotebookLMで生成したインフォグラフィック画像をダウンロード 2. PowerPoint / Canva / Figma に画像を貼り付け 3. テキストボックスを追加して正確な日本語テキストを入力 4. 完成したものをエクスポート
方法4:GeminiのProモードで高品質生成を試みる
NotebookLMのインフォグラフィック機能はGeminiと連携しています。Gemini.google.comで「Pro」モードを選択すると、Nano Banana Proのより高性能な設定が使われ、文字描画の精度が向上することがあります。
手順: 1. Gemini.google.com にアクセス 2. 右上のモードを「Pro」に切り替え 3. インフォグラフィック生成を試みる
方法5:YAMLで文字情報を構造化して渡す
テキストをYAML形式で明示的に記述してGeminiに渡すことで、描画精度が向上するケースがあります:
# インフォグラフィックの構造 title: "データ分析の3ステップ" sections: - id: 1 label: "データ収集" description: "各種ソースからデータを集める" - id: 2 label: "分析処理" description: "クレンジングと集計を実施" - id: 3 label: "可視化" description: "グラフと表でまとめる"
このYAMLをNotebookLMに貼り付けて「このYAMLの内容でインフォグラフィックを作成してください」と指示します。
補足・注意点
2026年3月のアップデートについて
2026年3月3日にGoogleはNotebookLMにインフォグラフィック生成機能の改善アップデートを実施しました。以前のバージョンに比べて文字化けの発生は減少していますが、日本語の複雑な漢字では依然として問題が発生します。
文字化けが発生しにくい条件
- テキスト量が少ない(1要素あたり5〜10文字以内)
- よく使われる一般的な漢字(常用漢字の中でも基本的なもの)
- ひらがな・カタカナを積極的に使う
- 省略表現を使わない(例:「管理」→「かんり(管理)」と平仮名と組み合わせる)
Googleへのフィードバック
NotebookLM画面右下の「フィードバック」ボタンから日本語文字化けの問題を報告することで、改善に貢献できます。Googleは日本語ユーザーからのフィードバックを基に継続的に改善を行っています。
参照URL一覧
- NoteBookLM インフォグラフィックの文字化け(NanobananaPro)対策(note)
- NotebookLMの新機能「インフォグラフィック」は使える?詳細モードの罠と、文字崩れを防ぐたった1つの正解(Alright)
- 「NotebookLMのインフォグラフィック、漢字が崩れていませんか?」たった一手間で資料の質を劇的に上げる方法(note)
- 【2026年更新】NotebookLMインフォグラフィックを編集する方法(tenorshare)
- NotebookLMのインフォグラフィックを試してわかった精度向上のポイント(金谷武明個人ブログ)
- 当サイトの関連記事:Nano Banana Pro & NotebookLMで「謎の漢字」「文字潰れ」を回避するプロの技術