2025年も人工知能の進化は止まることを知りません。その中でも注目を集めているのが、Perplexityから登場した「Perplexity Assistant」です。今回は、このAIエージェントの特徴や使い方、実際の活用例まで詳しく解説していきます。私が実際に使ってみた感想も交えながら、皆さんのデジタルライフをより便利にする方法をご紹介します。
- Perplexity Assistantとは?
- Perplexity Assistantの4つの特徴
- Perplexity Assistantで何ができる?
- Perplexity Assistantの使い方
- Perplexity Assistantの活用例
- OpenAIのChatGPT「Tasks」との比較
- 最後に:Perplexity Assistantが変える私たちの未来
Perplexity Assistantとは?
Perplexity Assistant(パープレキシティ・アシスタント)は、2025年初頭にPerplexityからリリースされた最新のAIエージェントです。従来のチャットAIとは一線を画し、ウェブ上の情報を参照しながら、ユーザーが行いたい操作を代わりに実行してくれる、文字通りの「アシスタント」として機能します。
AIエージェントという言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、ガートナージャパン株式会社によれば、AIエージェントとは「デジタルおよびリアルの環境で、状況を知覚し、意思決定を下し、アクションを起こし、目的を達成するためにAI技法を適用する自律的または半自律的なソフトウェア」と定義されています。
簡単に言えば、人間の指示通りに反応するだけではなく、自律的に状況を把握し、私たちが求める行動を考えて実行してくれるのがAIエージェントなのです。Perplexity Assistantは、このAIエージェントの最新形として、私たちのデジタルライフを大きく変えようとしています。
Perplexity Assistantの4つの特徴
Perplexity Assistantには、他のAIアシスタントと差別化される4つの大きな特徴があります。
1. リアルタイム検索
Perplexityの最大の強みである「リアルタイム検索」がAssistantにも引き継がれています。インターネット上の最新情報をリアルタイムで検索し、ユーザーの意図を汲んだ回答を提供してくれます。私が使ってみて特に感心したのは、他のAIと違って古い情報や間違った情報を出すことが少ないことです。
2. マルチモーダル対応
Perplexity Assistantは、テキストだけでなく、画像や音声も理解できるマルチモーダル能力を持っています。カメラで物体を捉えると、それについての情報を即座に教えてくれたり、音声での質問に対して音声で回答してくれたりします。まさに、さまざまな形でのコミュニケーションが可能なのです。
3. アプリやサービスの切り替え不要
一般的なAIアシスタントでは、特定のタスクを実行するために別のアプリやサービスに切り替える必要があることが多いですが、Perplexity Assistantではその必要がありません。例えば、レストランを検索し、予約するまでの一連の流れをPerplexity Assistant内で完結できるのです。
4. 会話の文脈維持
Perplexity Assistantは会話の文脈を理解し、維持する能力に優れています。複数のタスクを実行した後でも、それまでの会話内容を覚えており、自然な会話の流れを保ったままタスクを進めることができます。これにより、人間同士の会話のような自然なやり取りが可能になっています。
Perplexity Assistantで何ができる?
Perplexity Assistantの特徴を理解したところで、具体的にどのようなことができるのか見ていきましょう。
カメラを使った物体認識と情報提供
Perplexity Assistantはカメラに映した物体を認識し、それに関する情報を提供してくれます。例えば、見知らぬ植物をカメラで映すと、その植物の名前や特徴、育て方までを教えてくれるのです。私は先日、スーパーで見かけた珍しい野菜についてカメラで質問してみましたが、その場で栄養価や調理法まで教えてくれて非常に便利でした。
画面共有によるサポート
画面に表示されている内容について質問すると、その内容を理解した上で回答してくれます。例えば、レシピサイトを見ながら「この材料の代替品は?」と尋ねれば、画面上のレシピを理解した上で適切な代替食材を提案してくれるのです。
音声でのやり取り
テキスト入力だけでなく、音声での質問・回答ができるため、運転中や料理中など、手が離せない状況でも利用できます。ただし、2025年1月時点では日本語音声出力の発音に若干の不自然さがあるようです。私もこの点は少し気になりましたが、テキストでも同時に表示されるので実用上の問題はありませんでした。
多様なアプリとの連携
Perplexity Assistantは以下のようなアプリやサービスと連携して使うことができます:
- ブラウザ
- Safari(OpenTableやAmazonなどの特定のWebサイト限定)
- メール(書き込みのみ)
- メッセージ(書き込みのみ)
- 電話
- Spotify
- YouTube/YouTube Music
- Uber
- 時計アプリ
- 設定
これらのアプリとの連携により、例えばSpotifyで音楽を再生したり、Uberで配車を依頼したりといった操作をPerplexity Assistant上から直接行うことができます。私がよく使うのは、「今日の通勤ルートの渋滞状況は?」と聞いて、その後すぐに「Uberを呼んで」と頼むという連携です。一つのインターフェースで複数の操作ができるのは非常に便利です。
Perplexity Assistantの使い方
Perplexity Assistantの使い方は非常にシンプルです。
アシスタントの呼び出し方
Perplexity Assistantを呼び出すには、以下のいずれかの操作を行います:
- 画面の左下から中央に向かってスワイプ
- 電源ボタンを長押しする
- ホームボタンを長押しする
私のGoogle Pixelでは、電源ボタンを長押しすることでPerplexity Assistantを呼び出すことができました。
操作方法
Perplexity Assistantを呼び出すと、画面下部にPerplexityのインターフェースが表示されます。ここから以下の操作が可能です:
- 音声で質問する(デフォルト)
- 左のアイコンをタップしてカメラを起動し、物体を認識させる
- 右のアイコンをタップしてキーボードを表示し、テキストで質問する
- 中央の設定アイコンで言語変更やPerplexity Assistantの機能確認を行う
会話履歴の確認
Perplexity Assistantとの会話内容はすべて「ライブラリ」に保存されるため、後から内容を確認したい場合はPerplexityのアプリやブラウザを開いて確認することができます。これは、重要な情報を後から見返したいときに非常に便利な機能です。
Perplexity Assistantの活用例
それでは、Perplexity Assistantの具体的な活用例を見ていきましょう。
リマインダー設定
「今夜のバスケットボールの試合(ロサンゼルス・レイカーズ対アトランタ・ホークス戦)の5分前にリマインダーを設定して」というような指示を出すと、試合開始時刻を調べた上で適切なタイミングでリマインダーを設定してくれます。私は毎週の定例ミーティングのリマインダーをこれで設定していますが、時間になると正確に通知してくれるので重宝しています。
レストラン探しと予約
「サンフランシスコでグループでディナーをするのに良いおすすめのレストラン」のように質問すると、複数の選択肢を提案してくれます。さらに、その中から気に入ったレストランを選んで「予約して」と頼むと、予約手続きまで代行してくれます。私が出張先で使ってみたところ、地元の人しか知らないような穴場レストランを教えてくれて、とても満足のいく食事ができました。
目の前のものについての質問
カメラ機能を使って、目の前にある物について質問することができます。例えば、見慣れない果物をカメラで映して「これは何?食べ方は?」と質問すれば、果物の名前や食べ方、栄養価などを教えてくれます。私は海外旅行中にこの機能をよく使いますが、現地の珍しい食材や観光スポットについてその場で詳細情報が得られるのは、まるで個人ガイドを雇ったような感覚です。
日常的なタスク管理
Perplexity Assistantは、リマインダーだけでなく、定期的なタスクのスケジュール管理も得意としています。例えば、「毎朝7時に天気予報を教えて」と設定すれば、毎朝その時間に最新の天気情報を通知してくれます。また、会話内容から関連するタスクを自動的に提案してくれる機能もあり、忙しい現代人の強い味方となっています。
OpenAIのChatGPT「Tasks」との比較
2025年1月下旬には、OpenAIもChatGPTに「Tasks」という新機能を導入し、AIアシスタント市場に新風を吹き込みました。両者を比較してみましょう。
共通点
- タスク管理機能:リマインダーの設定や定期的なタスクのスケジュールなど
- 多言語対応:複数の言語での操作が可能
相違点
プラットフォーム
- OpenAI:主にウェブプラットフォーム上で提供され、PCユーザー向け
- Perplexity:Androidアプリとして提供され、モバイルユーザー向け
インターフェース
- OpenAI:主にテキストベースの対話
- Perplexity:音声、テキスト、カメラを通じた多様な対話が可能
個人的には、外出先でも使いやすいPerplexity Assistantの方が日常生活では便利だと感じています。特にカメラ機能や音声対話は、実生活のさまざまなシーンで活躍します。一方、長文の文書作成や複雑な分析が必要な場合は、PCで使えるChatGPTの方が適している場面もあります。
最後に:Perplexity Assistantが変える私たちの未来
Perplexity Assistantは、単なる質問応答ツールから一歩進んだ、真の意味での「アシスタント」となりつつあります。リアルタイム検索機能とマルチモーダル能力を武器に、私たちの日常生活をより便利で豊かなものにしてくれるでしょう。
私自身、Perplexity Assistantを使い始めてから、情報検索の時間が大幅に短縮され、日々のタスク管理もスムーズになりました。特に、カメラ機能と音声対話の組み合わせは、まるで頭脳明晰な友人が常に側にいるかのような安心感を与えてくれます。
テクノロジーの進化は常に私たちの生活様式を変えていきますが、Perplexity Assistantのような直感的で使いやすいAIエージェントの登場は、その変化をより自然で受け入れやすいものにしてくれると思います。皆さんもぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
記事を書いた人
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